当センターについて

中田 光新潟大学医歯学総合病院生命科学医療センターは、先端医療を推進する目的で平成15年に設立されました。その立ち上げは、旧国立大学病院の第一期中期目標・中期計画の推進(平成16年~平成21年度)の中で進められ、院内外の力強い支援を得ながら、5年間でちけんセンター、輸血再生医療部門、遺伝子診療部門からなる3部門の体制が整いました。
その後、全国の大学病院における臨床研究体制整備の機運が高まり、当院でも平成26年にプロトコールデータセンターが設立され、ついで平成29年4月には臨床研究推進センターが創立され、ちけんセンターはその一部門に改組されました。

輸血再生医療部門は、当初、輸血部を改組し、「移植再生医療部門」としてスタートしましたが、移植は診療科で実施してもらい、輸血細胞治療と再生医療を中心に進めていくという院内の合意が得られたため、平成19年より「輸血再生医療部門」に改称しております。最も難関だった再生医療の立ち上げは、病院予算ばかりでなく、外部資金の獲得と地元企業の支援を得て、平成18年に細胞プロセッシング室の建設、作業手順書の整備、培養技術者の教育などを経て平成19年11月に自家移植用の細胞製品の製造を開始しました。現在では年間30件を超える再生医療用細胞製品を製造し、平成24年9月にはヒト幹細胞臨床研究審査に承認されました。平成27年11月からは再生医療安全確保法に則り、第二種再生医療3プロジェクト、第三種再生医療3プロジェクトを支援しています。>> 輸血・再生医療部門

遺伝子診療部門では、平成18年6月よりカウンセリング外来を実施しています。クライアントの「自己決定権」を尊重するという精神に基づき、年間100件を超えるカウンセリングを実施しています。また、平成22年4月より、家族性大腸癌、家族性乳癌の遺伝子検査をサポートし、平成25年からは、非侵襲性出生前診断の検査前カウンセリングを実施しております。
>> 遺伝子診療部門

臨床研究活動として、生命科学医療センターは、地域のトランスレーショナルリサーチセンターから、日本のセンターへ成長、発展していくために、国際共同臨床試験に参加し、平成24年~平成26年度には、指定難病「リンパ脈管筋腫症に対するシロリムスの医師主導治験」を組織し、平成26年7月には、同疾患に対する世界初の薬事承認を得ました。

以上のように、生命科学医療センターは絶えず時代の要請に応えるべく進化を遂げてまいりました。今後もスタッフ一丸となって、新時代の医療に挑戦してまいります。

平成29年4月1日
新潟大学医歯学総合病院
生命科学医療センター
センター長・教授 中田 光
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