新潟大学医歯学総合病院 輸血・再生・細胞治療センター

PRP(多血小板血漿)を用いた組織修復(整形外科)

筋肉・腱・靱帯の再生医療再生医療等の安全性の確保等に関する法律に準拠した第3種再生医療

適応症状に関して

基本的には関節の外の筋・腱・靭帯の損傷(スポーツや事故などの怪我、難治性のもの)が対象となります。具体的な疾患名としては、肉離れ、靭帯損傷(膝、肘、足など)、慢性(難治性)の腱炎、付着部炎(上腕骨外側上顆炎、上腕骨内側上顆炎、膝蓋腱炎、アキレス腱障害、足底腱膜炎)などが挙げられます。これまでは、基本的にはリハビリと自然治癒が治療の中心でしたが、PRP治療によって新たに治療の選択肢が増え、早期のスポーツ復帰や、なかなか治りにくい(難治性)筋肉・腱・靭帯損傷の治癒が得られるようになっています。
2017年よりPRPを用いた治療が当院でも可能となりました。

PRPとは?

血液の中には、傷を治す働きを持つ「血小板」という成分があります。この血小板を高濃度に凝縮し活性化させたものが、PRP:Platelet-Rich Plasma(多血小板血漿)です。PRPにはたくさんの成長因子が含まれていて、細胞の成長を促進する力があります。当院で使用するPRPは高濃度の白血球を含むL-PRP(Leucocyte-PRP)です。この力が、人の本来持っている治癒能力や組織修復能力・再生能力を最大限に引き出し、傷んだ関節軟骨・靭帯などの治癒をうながすと考えられています。また、自分の血から作成されるため、安全性が高く、国内に限らず、海外でも幅広く使用されております。

PRPはどうやって作るのか?

治療の流れ

治療は数日で終わります。初回手術日に感染症検査、後日再度採血しPRP作成し注射致します。その後外来で経過観察致します。
※治療当日は飲酒や入浴をお控えください。

PRPの治療成績は?(一般的には)

海外を中心に多くの報告がありますが、効果があるという報告から、効果がないという報告まで、様々な報告があります。個人の血液の成分は人によってばらつきが大きく、またPRPを作成するための機械も数多く存在します。そのため一口にPRPと言っても厳密には微妙に成分が異なっていると考えられ、一定の成績にはならないという背景があります。しかし、運動選手のスポーツ外傷・障害では近年普及の一途を辿っており、その効果が徐々に認められつつあるというのが現状です。

注射後の経過

PRP注射後、数日間は逆に痛みが続くことがありますが、特に心配はありません。痛みに応じてリハビリは再開して頂き状態を観察します。スポーツ復帰が目標となりますので、注射後治癒がなかなか進まない場合は複数回注射をすることもあります。但し、この注射は高価な為、可能であれば注射は1回とし、その後はリハビリによる復帰を目指すことが望ましいです。

どのような副作用があるのか?

自分の血液から採取するため、基本的には安全性が高い手技で副作用の頻度も低いです。しかし、注射で注入するため感染(ばい菌)、出血、その他予期せぬ合併症の可能性は少なからずあると考えます。その際は速やかに医師に報告してください。適切に対処致します。

お問い合わせ
〒951-8520 新潟県新潟市中央区旭町通一番町754番地
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