輸血・再生医療部門

プロジェクト紹介

培養口腔粘膜移植による口腔癌の術後再建
口腔癌の術後再建[診療科]口腔再建外科診療室 [対象疾患]口腔癌術後再建、外傷後再建

背 景

近年、腫瘍や外傷の手術によって欠損した口腔粘膜の再建や、義歯、インプラントなどの補綴処置前に不足している口腔粘膜の再生といった治療がこれまで以上に重要視されています。従来、口腔粘膜の欠損には皮膚、あるいは口腔粘膜移植が行われてきましたが、皮膚は口腔粘膜との性状の違いから違和感や毛が生えるなどの欠点があり、口腔粘膜はその採取部位と大きさが限られてしまう欠点があります。また両者とも、組織を採取するために新たに手術創を作らなければなりません。人工真皮なども用いられることもありますが、創収縮や操作性に問題が残ります。

当施設での実績

私たちはウシ胎仔血清とマウス細胞を必要としない培養システムを用いて培養複合口腔粘膜(以下培養粘膜)を開発しました。この培養粘膜はヒト無細胞真皮であるAlloDerm®(LifeCell, USA)の上に培養した口腔粘膜上皮細胞を播いて作製しており、組織学的構造が口腔粘膜と類似しているとともに、取り扱いが容易であることが大きな特徴となっています。 新潟大学歯学部倫理委員会の承認を受け、2000年より舌や歯肉の前癌病変である白板症や初期癌の症例に対して培養粘膜移植を開始し、2002年度から2004年度には文部科学省高度先進医療開発経費(B)の支援のもと、神戸大学、富山大学との三施設共同研究によりさまざまな口腔粘膜欠損症例に対し培養粘膜の臨床応用を行い、これまでに100例以上の症例を経験し、良好な結果を得ています。今後は、より実用的で、より粘膜再生に有利な培養口腔粘膜の開発を目指し研究を進めています。

■口腔がん・舌がんにおける再生医療の症例 >>

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