新潟大学医歯学総合病院 輸血・再生・細胞治療センター

適正使用における取り組み

輸血療法委員会

新潟大学医歯学総合病院では年に6回、輸血療法委員会を開催しています。院内の輸血製剤の適正使用に関する取り組みや輸血、造血幹細胞調製の安全対策についての話し合いが行われます。

院内ラウンド

輸血・再生・細胞治療センタースタッフによる外来、病棟での院内ラウンドを実施しています。これにより院内全体での輸血療法の質の向上に努めています。

院内勉強会

輸血・再生・細胞治療センターでは学部教育や入職時の輸血教育に加え、定期的に院内のスタッフに対して外部講師による卒後教育を計画し、実施しています。輸血細胞療法に対する院内スタッフの意識向上に寄与しています。

廃棄血削減、TandS

廃棄血を0に近づけるため、T&S(Type and Screen)という方式を積極的に取り入れています。T&S方式は待機的手術などで直ちに血液製剤を必要としない場合にクロスマッチ試験を行わずに製剤を供給する方式です。
術中に必要となった場合には製剤側のABO式血液型が適合していることを確認する。あるいはクロスマッチ試験の主試験を生理食塩液法によって行い血液を払い出します。これにより適正な輸血準備量を確保しつつ、使用されなかった血液は他に必要とする患者さんへ運用することが可能となります。

当院における廃棄血の本数

  赤血球 新鮮凍結血漿 血小板
2013年 87 本 29 本 4 本
2014年 41 本 5 本 1 本
2015年 23 本 16 本 3 本
2016年 20 本 16 本 3 本

血漿分画製剤(アルブミン)の管理

輸血・再生・細胞治療センターではこれまでレセプトデータを活用したアルブミン適正使用化などの取り組みを行っており、適正使用化を進めています。また、その結果は「輸血適正使用通信」として2ヶ月に1回、院内スタッフへフィードバックしています。最近では栄養サポートチームと連携し、食事介入を用いてより自然な形でのアルブミン値の改善していただくような取り組みを開始しています。

アルブミン使用量

アルブミン使用量

地域活動

新潟大学は新潟県における輸血の基幹施設の一つであることから、新潟県合同輸血療法委員会や新潟県技師会輸血細胞治療部門への技術協力を行っています。また、次世代医療人育成のために新潟大学を含めた各種医療資格養成機関に対する教育活動を実施しています。

適正使用の推進

血液製剤の適正使用は一般的にアルブミン製剤の使用量と赤血球製剤の使用量との比(Alb/RCC比)、あるいは新鮮凍結血漿の使用量と赤血球製剤の使用量との比(FFP/Alb比)で示されます。当院では急速にこれらの値が改善しています。